知らないと大損!確定拠出年金で搾取される人が選ぶ3つのNG投資信託

手数料で資産が溶ける!あなたが選んだ商品は大丈夫ですか?

先日、会社の確定拠出年金(企業型DC)の商品ラインナップを見直す機会がありました。「たくさんあって、どれを選べばいいか分からない…」と感じた方も多いのではないでしょうか。

特に注意が必要なのが、「元本保証型商品」と「手数料の高い投資信託」です。

  • 元本保証型(定期預金など)は、老後資金を準備するための確定拠出年金においては、インフレで資産価値が目減りするため、基本的に選んではいけません
  • 残る投資信託のほとんどが、正直言って手数料が高すぎる商品です。

筆者は、徹底的に商品ラインナップを比較し、手数料が最も低い「先進国株式のインデックスファンド」を選びました。この「手数料の低さ」こそが、確定拠出年金で「搾取されない」ための最重要ポイントです。

本記事では、初心者が陥りがちな「搾取される」商品選びの失敗例と、確実に資産を増やすための商品選びの基準を解説します。


搾取される人が選ぶ3つのNG投資信託

確定拠出年金の商品で「搾取」とは、高い手数料を払っているのに、市場平均を下回るリターンしか得られない状態を指します。特に避けるべき3つの投資信託を見ていきましょう。

1. アクティブファンド(特にテーマ型・国内型)

手数料が高い商品に要注意!

市場平均(インデックス)を上回るリターンを目指すのがアクティブファンドです。しかし、ほとんどのアクティブファンドは、運用コスト(信託報酬)がインデックスファンドの3倍〜10倍にもなるにもかかわらず、長期的にはインデックス(市場平均)に負けてしまいます。

  • 信託報酬の目安: 1.0%∼2.0% 程度(インデックスファンドは 0.1%∼0.5% 程度)
  • 「テーマ型」(AI、宇宙など)は旬な話題で魅力的に見えますが、手数料が高く、ブームが終わると大損するリスクがあります。

2. バランス型ファンド(特に複雑な配分型)

手数料を払ってまでプロに任せる必要なし!

株式、債券、不動産(REIT)など複数の資産に分散投資するバランス型ファンド。自分で配分比率を考えなくても良い点がメリットですが、これも手数料が高くなりがちです。

  • 搾取されるポイント: 複数の資産を組み合わせる手数料を払っているが、実際は自分で「株式 70% と 債券 30% のインデックスファンド」を組み合わせる方が、遥かに低コストで同じ効果が得られます。
  • 特に複雑な「〇〇ファンド」や「毎月分配型」は、避けるべきです。

3. 手数料の高い国内株式ファンド(TOPIX連動など)

同じインデックスならコストの低いものを選べ!

国内の株価指数(TOPIXや日経平均など)に連動するインデックスファンドでも、金融機関によっては信託報酬が割高なものが紛れ込んでいます。

  • 確認すべきこと: 確定拠出年金の商品ラインナップの中で、同じ「TOPIX連動」のファンドが複数ある場合、最も信託報酬が低いものを選びましょう。
  • 手数料が 0.1% 違うだけでも、20年、30年の長期運用では最終的な利益に大きな差が出ます。

【結論】新NISAと同じ!「インデックス投資」と「手数料の低さ」がすべて

確定拠出年金での商品選びは、新NISAと同じ考え方でOKです。老後資金を増やすための鉄則はシンプルに以下の2つです。

  1. インデックス投資を選ぶ:市場平均(インデックス)に連動する投資信託を選び、個別銘柄を選ぶ手間と、アクティブファンドの高い手数料を避けます。
  2. 手数料(信託報酬)が最も低いものを選ぶ:これは絶対条件です。手数料は確実に毎年引かれ続けるコストであり、パフォーマンスを確実に悪化させます。

確定拠出年金で選ぶべき商品

あなたの会社の確定拠出年金のラインナップに、以下のいずれかの低コストなインデックスファンドがあれば、それらを選択しましょう。

  • 全世界株式インデックス(eMAXIS Slim 全世界株式 オール・カントリー など)
  • 米国株式インデックス(S&P500 など)
  • 先進国株式インデックス(日本除く)

この3つの中から、信託報酬が最も低いものを選択し、毎月継続して積み立てるだけで、高手数料のファンドに投資して「搾取される」リスクから解放されます。今日からでも、ご自身の商品ラインナップを見直してみましょう。

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