こんにちは!順調に資産が増えているのを見るのは楽しいですよね。でも、ちょっと想像してみてください。もし、あなたの持っている株や投資信託の価格が、ある日突然、大きなニュースもないのにストンと下がってしまったら……。
「暴落」です。
かく言う私も、新NISAで投資を始めたばかりで、まだ大きな暴落は経験していません。でも、色々な本を読んで、長期投資においては暴落を心配しなくても大丈夫だと確信しました。
歴史を振り返れば、株価は必ず上がったり下がったりを繰り返してきました。いつか必ず、私たちはこの暴落という「試練」に遭遇します。特に投資初心者にとって、初めての暴落はパニックになりやすく、「もうダメだ!」と狼狽売りをしてしまう最大の原因です。
しかし、心配はいりません!暴落はチャンスであり、怖がる必要はまったくないからです。
暴落時に「売却ボタン」を押さないために、私たちがまだ余裕がある今のうちに、初心者が徹底すべき「3つの準備」を一緒に確認しましょう。
1.「生活費」と「投資資金」の線を引く
暴落時に最も精神を不安定にさせるのが、「今すぐ必要なお金まで減ってしまう」という恐怖です。この恐怖に打ち勝つためには、投資を始める前にリスク管理の土台をしっかり作っておく必要があります。
具体的には、「生活防衛資金」を確保することです。
- 3ヶ月〜1年分の生活費(家賃、食費、光熱費など)を、いつでも引き出せる銀行口座に確保しておきましょう。
- この生活防衛資金は、絶対に投資に回してはいけません。
この線をしっかり引くことで、もし暴落が来ても「これは余剰資金でやっているんだから、生活に支障はない」と心の底から思えます。生活に必要な資金を確保しているという安心感こそが、暴落時に冷静さを保つための最強の盾になります。
2.「投資額が半分になっても泡を吹かないか」自問する
暴落は、私たちの想像を超えるスピードと規模でやってきます。一時的に資産が30%〜50%減少する可能性だって十分あります。
暴落時に「売らない」と心に誓っていても、実際に自分の資産がゴリゴリと減っていく画面を見ると、人間は簡単に誓いを忘れてしまいます。
だからこそ、まだ冷静な今のうちに、究極の質問を自分に投げかけてみましょう。
「もし、今投資しているお金が、明日半分になったとしても、あなたは正気でいられますか?」
もし、この質問に「無理!夜も眠れない!仕事が手につかない!」と感じたなら、それは「リスクを取りすぎているサイン」です。投資額を少し減らすか、リスクの低い商品に切り替えることを真剣に考えましょう。
投資は、「失っても精神的・経済的に痛くない」範囲で行うことが大前提です。暴落に耐えられるかどうかは、投資商品ではなく、「あなたがどれだけリスクに耐えられるか」で決まります。自分のリスク許容度を冷静に見積もっておきましょう。
3.投資と「一時的に距離を取る」ことを学ぶ
暴落が始まると、メディアは「大暴落!」、「史上最悪の下げ!」と連日騒ぎ立てます。YouTubeやSNSでもネガティブな情報が溢れかえり、不安を煽ってきます。
初心者の方が一番やってはいけないのは、下がり続ける資産評価額を毎日チェックすること、そしてネガティブな情報に触れ続けることです。これは、自分で自分の心を追い込んでいるのと同じ行為です。
暴落が始まったら、私たち初心者が取るべき行動はただ一つ。
「見ない、調べない、触らない」
自動積立の設定をしたら、あとは放っておきましょう。スマホから株価チェックのアプリを削除するくらいでちょうど良いです。
投資は本来、日々の値動きに一喜一憂するものではありません。特に長期の資産形成を目指す私たちにとって、数ヶ月の値動きは単なるノイズです。暴落している時こそ、趣味や仕事など、投資以外のことに意識を集中させる訓練をしましょう。投資と物理的・精神的な距離を取ることが、衝動的な売却を防ぐ最高の防御策になります。
結論:暴落は私たちを成長させる「セール」だ!
暴落が怖いのは、「損をする」という感覚があるからです。しかし、長期的な視点で見ると、暴落とは優良な資産を安く手に入れられる「バーゲンセール」に他なりません。
もしあなたが「長期・積立・分散」という王道の投資を実践しているのなら、結論は非常にシンプルです。
ただひたすら、これまでと同じように、淡々と買い続けるのみです。
暴落時に売却してしまった人は、その後株価が回復した時に、最も大きな後悔をすることになります。初めての暴落は、あなたの投資家としての信念が試される最高の機会です。
今日お話しした3つの準備をしっかり行い、次の暴落を「売らずに乗り越えたぞ!」と胸を張れる、強い投資家になりましょう!
コメント